夏の風物詩、肝試し。昨年には地元のもちずり学習センターと共同で、子供たちを対象に肝試しの会を開催しました。今年は安洞院主催の行事として、肝試しのほか、坐禅や日本文化を学ぶワークショップ、晩ご飯をみんなで食べる時間も設け、日帰り形式の坐禅会として開催しました。
まずは、最初の画像でスタッフの本気度合いはじゅうぶんに伝わると思います!
今回は8月に入ってからの募集となりましたが、元気の良い子ども達がたくさん集まりました。小学1〜6年生の29名の子どもたちが集まり、まずはお香ブレンドワークショップからスタート!
市内全域からの参加となり初対面の子どもたちも多かったので、グループワークで仲良くなる時間から始まります。始まるとあちこちから「いいにおい!」「くっさー!」など、賑やかなコメントが飛び交いました。中には「豊かな土の香り」など、ソムリエ顔負けのコメントも!
子どもたちの引率で参加した大人も一緒に、今回は6種類の香原料を秘伝のレシピで調合して、手紙や引き出しに入れる文香(ふみこう)を作りました。
いつの間にかみんな仲良くなり、香りの成分で心も穏やかに、本当にお香の効果は凄いですね。そもそも大陸から漢方薬の原料として伝えられたのが香原料のはじまり、鎮静作用や防虫効果、喉鼻の通りをよくするなど、優れた薬効成分が含まれています。
香りで集中できたところで、坐禅の時間。
皆、しっかりと坐ることができました!
坐禅の間、台所ではお手伝いのお母さんたちにより食事の準備。献立は昔懐かしいカレーライスとサラダ、フルーツ盛り合わせ。栄養満点です。
おかわりを見越して、100人分のカレーを仕込む仕込む!
食事の前には、曹洞宗の食前の祈りの言葉、「五観の偈」を唱えてから。食事をいただく心構えは修行僧と一緒、感謝の気持ちでいただきました。
食事の間、裏方では昨年からお手伝い頂いているボランティアの皆さんが肝試しのセッティング。打合せも入念に重ねられ、細部へのこだわりが凄い!動線や子どもの目線にセットされる小道具の数々。大人も本気、愛を感じますね。果たして、次々に現れるお化けの恐怖に耐えられるのか!?
活躍した小道具たち。100円ショップでもいいグッズが揃うのですね。
奥様がたの餌食となった若手僧侶(市内T寺副住職)の顔には、特殊メイク。奥様方の本気のメイクでお化けが作られていきます。こ、これはこわい…
住職の怪談話を聞いた後、いよいよ3人1組で肝試しに出発!
今回のルールは、4ヶ所の部屋で4枚の仏様カードを集めるアドベンチャー肝試し。1人では生きていけないことを身を以て学ぶのには最高の行事だと思います。
とても盛り上がりましたが、、、あまりの恐怖にリタイア続出!中々前に進めず時間ばかりが過ぎてしまいました。低学年チームには住職がサポートで入り、何とかみんなで力を合わせてゴールを目指します。6年生が小さい子どもたちを助ける姿もあり、高学年でビビって動けない子どもたちをぐいぐい引っ張る1年生の姿もあり、一回りも二回りも成長する姿が見えました。暗闇やお堂の片隅に隠れている大人も怖かったとのコメントも。
盛り上がった肝試しでしたが、最終的に時間が大幅に伸びてしまい、最後のまとめは中止となり流れ解散となってしまいました。また、ドアの鍵がロックされてしまうトラブルも起こるなど、主催者として反省点の残るものが多くありました。お待たせしてしまった父兄の皆さんにはお詫び申し上げる次第です。
それでもなお、また来年もチャレンジしたい!というコメントもたくさん届いており、来年は更に入念な準備のうえ開催したいと思います。
ご参加の皆さま、そしてお手伝いいただきました保護者の皆さま、SNS経由でご協力いただきました、リーダー裕代さんはじめ最強の肝試しスタッフの皆さま!
心より感謝申し上げます!
また来年も、お待ちしております。
住職 合掌
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