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180416

こんにちは、住職です。

昨日4月15日はもちずり観音・普門院の春の祭礼でした。強風のため急遽法要の会場を屋内に変更いたしましたが、世話人、関係者のみなさまと法要を勤め、今年も地域の安寧を祈念しました。

寺ヨガや華道の会場となっている普門院では、境内の整備が進んでいます。正面石畳の参道が完成し、新受所前にあった芭蕉銅像は芭蕉の句碑を眺めるが如くの場所に。



これからの時期は周辺の山林整備に伴い、桜や紅葉を植樹予定です。
新緑のモミジが本当に美しい境内です。
歴史と自然の散策にお出かけください。

もちずり観音、普門院について詳しくはこちら
http://antouin.com/about/fumonin.html

住職です。久しぶりの更新となりました。

タイトルの通り、この数年、「終活」や「墓じまい」の言葉をよく目にするようになりました。霊園を運営する側としてもそのような相談が増えていると感じています。


既存の墓を解体して永代供養に切り替える墓じまいの動きは、生前に契約していた墓地の解約にも波及していると思われます。

墓を建立する予定だったが、後継者の問題や将来的な距離の問題から墓を解約される方。中には墓地を契約していることを知らず他に墓を建ててしまったために、未使用の墓地を解約返還をされる方も散見されます(とても勿体無いことです)。このような中、多死社会で墓地を求める方が増える一方、墓地を返還する方も多く、とにかく人と墓の流れが非常に複雑多様化しています。

上の写真の区画は、境内で一番の人気がある、福島市内を一望できる区画(しのぶ霊園第2期※6㎡〜12㎡)です。夏には花火大会の鑑賞で賑わう場所で、お墓の前に敷物を敷いて賑やかな声が響いてきます。毎年200名超の方が花火を見る場所で有名です。


ここは全区画が完売状態となりしばらく動きがありませんでしたが、ここ最近の墓じまいの一連の流れの中で未使用のままの返還区画もいくつか出てきました。4/12現在は先月に返還されたばかりの2区画の空きがあります。


市内近隣の同業の方に聞いても同様の傾向があるようで、お墓をお探しの方は根気よく何度も問い合わせをしながら掘り出し物の区画を探すことをおすすめいたします。思いがけない、いいお墓との出会いがあるかもしれません。

今年は桜が例年より早いようでした。葉桜の季節を経て、山の新芽が明るい色で輝きはじめました。



またのお参りをお待ちしております。

墓地の空き状況や個別のご相談につきましては、お電話、メール等にて随時承ります。

お困りのことがあればいつでもご相談ください。


▼安洞院ウェブサイトはこちら http://antouin.com/

【涅槃図の展示】

2月15日はお釈迦様の命日である「涅槃会(ねはんえ)」。各地のお寺ではお釈迦様を偲び、入滅の様子が描かれた涅槃図が本堂内に掲げられます。

安洞院の涅槃図は江戸時代末期、万延元年(1860年)に第12世住職により求められたものです。というのも、同年2月に安洞院は火災により全焼、半年後の8月に焼け跡に庵が結ばれ、その小さな草庵に迎えられたのが現在の本堂の御本尊と、この掛け軸なのです。木箱には墨書された「万延元年」の文字と、当時の山口村総代たちの名が連なり、往時の歴史をしのぶ大切な寺宝のひとつです。

「万延元年」というと、文学ファンの方は大江健三郎の長編小説「万延元年のフットボール」を連想される方も多いかもしれませんね。


平成に入り痛んでいた表具を修復、一部色も入りましたが、筆致や世界観は幕末当時の雰囲気を十二分に遺しています。


・展示期間 平成30年2月1日〜28日まで

・展示場所 本堂西側の床の間

・拝観などは無料ですので、事務所へ「涅槃図見学」の旨をお伝えのうえ本堂へお参りください。まずは御本尊様へのお線香をお願いします。

・法要中(主に土日の午前中)の見学はご遠慮ください。


【寺ヨガレギュラークラス】

・平日昼のクラス(岩谷早苗先生)

2月6日(坐禅あり)、20日(火)10時〜

・平日夜のクラス(AriaYogaサークル)

2月14日(坐禅あり)、28日(水)19時〜

会場:文知摺観音普門院・水月庵

★平日昼のクラスについて

平日のヨガクラスです。毎月第1第3火曜は昼のクラス、インストラクターの岩谷早苗先生が担当しています。ゆったりとしたヨガが中心なので、身体の硬い方や年配の方にもおすすめです。

★平日夜のクラスについて

平日夜は福島市内のアオウゼや御倉邸で活動しているAriaYogaサークルの皆さんが担当します。クラスの内容についてはインストラクターやヨガの種類によって異なります。必ず事前にご確認ください。平日夜は事前予約制です。

◎毎月第1火曜と第2水曜の会は坐禅とヨガのセットになります。会費は1,000円より、初回はお電話にて必ずご予約ください。坐禅の会は浄財100円をお願いしています。

※平日夜AriaYogaの会はブログをご覧のうえ、ご自身の体力や希望に合ったクラスをお選びください。

★AriaYogaブログ  https://ameblo.jp/ariayoga/


【3.11祈りの日特設サイト公開しました】

東日本大震災慰霊の日である3月11日(日)、今年も2時46分からの慰霊法要、夜の本堂では供養と鎮魂の芸能や朗読を奉納します。詳細は特設サイトに公開されておりますので、下のリンクからご移動ください。

今年は詩人・和合亮一さんによる朗読のほか、朗読座の活動を各地で行なっている女優・紺野美沙子さん、琵琶奏者の塩高和之さんらが出演予定です。

■3.11祈りの日特設サイトはこちら

http://311inori.net/

年が明けて寒波が到来し、福島でも雪が続いています。毎日雪かきに追われている方も多数いらっしゃることと思います。

境内では大雪の日には参道と主だった駐車場までの除雪が入りますが、個別の墓地までは皆様のご協力をお願いしております。真冬とはいえ月命日や正当のご命日に、どうしても墓参にという方も多いでしょう。


毎年この季節、墓参の皆様へご協力をお願いしているのは、不凍栓の使用についてです。

氷点下になる日も多いこの季節は、水道の蛇口を使っているとすぐに凍結して水が出なくなってしまいます。そのため、蛇口は開いたまま、上部にある不凍栓の方の蛇口をお使いいただくことをおすすめしています。

皆様のご協力により水道管トラブルもだいぶ減りましたが、それでも何らかの不調により凍結している場合は事務所にてお水をお渡しいたします。本堂横の事務所へお声かけください。

境内ではサンシュユのつぼみが膨らみ始めました。

間も無く本堂前の土手には福寿草が雪の下から顔を出すでしょう。春の訪れが、すぐそこまで来ているのですね。


「春は花  夏ほととぎす 秋は月  冬雪さえて すずしかりけり」

春を待つ心は嬉しいものの、境内は冬ならではの水墨画のような景色も美しいものです。粗茶ですが、暖かい部屋とお茶をご用意しておりますので、長靴を履いてお参りするのもまた良き哉と思います。

2月1日より、本堂内にて貴重な文化財でもある「涅槃図(ねはんず)」の展示が始まります。


ご報告が遅くなりましたが、満山の紅葉に境内が彩られた11月5日、年に一度の大祈祷法要「大般若祈祷会・歳末合同供養」が執り行われました。このご法要では、毎年新たに入壇された皆様の式典、子ども参加ワークショップ形式のこども大般若、合格祈願や各種ご祈祷、住職法話と歳末チャリティの寄付や募金が行われています。


今年もおかげさまで、福島市土船の児童養護施設・青葉学園への寄付(福島交通バスチケット17万円分、現金の募金30,084円)、北海道滝川市の難病の子どもたちの為のキャンプ施設・そらぷちキッズキャンプへの寄付(現金の募金8,301円)が集まり、無事に届けさせていただきました。謹んでご報告申し上げます。

御本尊さまの前は御簾が降ろされ、大般若祈祷会の際は「十六善神」の軸が御本尊の代わりとなります。右下の赤い僧形の人間が玄奘(げんじょう)三蔵法師。『西遊記』の三蔵法師のモデルとなった方であり、中国より天竺(現インド)へ渡り600巻の『大般若経』を持ち帰られました。


その600巻の経典をすべて本堂にてお勤めするのが年に一度の当院の大般若祈祷であり、600巻より中心となる教えを凝縮してまとめたものが、普段法事などでよく読誦される『般若心経』です。



この軸は、その裏を見るに万延2(1861)年の文字と当時の寺総代らの名前が記され、当院の12世・中興円山玄明大和尚が求められたとの記録がはっきりと墨で書されています。その前年に安洞院は火災で全焼しています。その焼け跡に最初に迎えられたのが現在の御本尊とこの軸、毎年2月に祀る釈尊入滅時の様子を描いた『涅槃図(ねはんず)』の3点でした。

まさに先祖たちが寺院再興の願いのもとで手を合わせていた大切な宝でしょう。入檀式、法話の中にて、そのように寺院の歴史と沿革を紹介いたしました。


今年は参加型の「子ども大般若」も行われました。

例年30名超の子どもたちが参列される法要ですが、今年は欠席の連絡が次々と。流行りのRSウイルスや風邪、運動会や三連休の行事と重なり、当日はこどもが数名という状況に!司会の方からのご案内で、大人でも大般若経を振りたい方を募ったところ、実はやってみたかったという大人の方にもご参加いただきました。

原体験を持つというのは素晴らしいことですね。


歳末供養では、特にご供養されたい方や先祖の塔婆供養、冠婚葬祭や病気などにより法事ができなかった方のご供養が行われました。ちょうど本堂に西日が差し、幻想的な雰囲気となりました。

毎年寄付を続けている青葉学園に伺ってきましたが、最近は親を失った孤児よりも、さまざまな社会的経済的要因により家庭で子どもでいることが許されない状況から、児童擁護施設に入居される子どもたちが多いとのことです。


福島市土船は吾妻山の裾野に広がる、厳冬の風雪が厳しい場所。自転車では大変な道を通う子どもたちのバスの費用として、バスチケットや募金を寄付いたしました。

もう一つの寄付先は、写真の車椅子で登れるツリーハウスがある、北海道滝川市のキャンプ施設・そらぷちキッズキャンプです。医師や看護師が滞在し、難病や末期ガンの子どもたちやその家族らが医療ケアつきのキャンプを楽しむことができる施設です。


こちらは住職個人のご縁で3年ほど支援を続けてきましたが、福島の子どもたちも利用されており、以前ボランティアのために滞在したことのある経験から、当日に事業や寄付の趣旨の説明をさせていただきました。この寄付は現在約20万円ほど集まり、来年2月の東京マラソン財団を通じて施設へ届けさせていただきます。


今年も多くの皆様がたのお参りとお手伝い、まことに有難うござました。

皆様の想いが広く世界に巡ることを心より祈念いたします。

そして、いよいよ受験シーズンを迎える受験生のみなさん、これからが正念場ですね。

山の上より、合格を念じております!


住職 合掌

(写真:佐藤正乗師)


お寺では法要のご相談をお受けしておりますが、最近増えてきたのは引き物の悩み。一昔前までは大きな紙袋を用意するのが主流でしたが、最近は遠方から来られるゲストへの配慮からか、コンパクトな引き物が多くなってきました。

先日のご法要では、少量でもいいので美味しいお茶やお菓子の詰め合わせとのご要望でしたので、地元のお店に相談してそれぞれお願いしてみました。


和菓子の詰め合わせと煎茶のセット。各2千円前後商品で、合わせて約4,000円で組み合わせています。



お茶は一本2千円の上等な煎茶。香り、風味もしっかりとしたお茶です。お洒落なロゴが入ったショップカード、福島市鎌田の茶楽(さらく)さんにお願いしました。



和菓子は、どら焼きの人気店、丹坊さんより。日持ちのするどら焼きと、風味豊かな生どらやき二つ、甘納豆の詰め合わせです。

施主家の方も、ゲストの方からも、たいへん好評だったようです。

引き物は、ゲストの年齢や好み、故人の好物など、さまざまな条件から施主家がご用意するもの。紅茶や洋菓子の詰め合わせや、お酒好きな方には珍味も喜ばれますね。

最近は特に年配の方で中々買い物に行けない方からの法要引き物のご相談を受けることも多くなりました。

お悩みの際は、ご法要にお申し込みの際にご相談ください。お好みをお聞きして、お手伝いいたします。

住職

こんばんは。住職です。

秋も日に日に深まってまいりました。毎年11月初旬にお寺で行われる大般若祈祷のご案内です。今年は11月5日の日曜日、午後2時より各種法要を執り行う予定です。新しく安洞院にご縁を結ばれた方々の入檀式、法話とこどもワークショップ形式の「子ども大般若」、そしてご祈祷と歳末合同供養。市内近隣の護持院様方が一同に会する、年に一度の大法要となっております。


大般若祈祷はテレビなどでご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。お教本をジャバラのようにばらばらばらばらと繰り延べる転読の作法、とてもダイナミックな法要に初めて参列される方は驚くことでしょう。この一冊一冊のお経にはすべて異なる経文が記され、全部で600巻ある経典を一同に会した僧侶らが一斉に転読していきます。


これは西遊記に登場する玄奘(げんじょう)三蔵法師が中国よりヒマラヤの山々を越えてインドに至り、持ち帰ったといわれる600巻の『大般若経』といわれるもの。およそ480万文字にも及ぶ経典を4年の歳月をかけて訳したものが『般若心経』なのです。


ぜひともお子様連れでご家族みなさまにお参りをいただきたいのは14時20分より始まる「子ども大般若」。ここでは実際に子どもたちに大般若転読の作法を体験してもらいます。簡単そうに見えて、じつは難しい!コツをつかんだ子どもたちはどんどん上手になっていきます。これを体験した子どもたちは、法要に臨む眼差しが変わります。お坊さんたちの一糸乱れぬ作法がいかに難しいものか、いかに大変なことか、それを知って参列する法要はやはり格別の思いになるのでしょうね。


そしてこの大般若経600冊は600人の施主によりお寺に奉納されたものです。巻末には一巻ごとに施主の名前が記されています。この経典が納められてまもなく10年、鬼籍に入られる方も次第に増えてきました。そうした先人たちの残した宝を次世代に伝えていきたいというのが、子ども大般若を企画した、住職としての願いでもあります。





参列のみは無料です。

受験生の合格祈願にはお札の他に当日ご祈祷したお守りを差し上げます。

このご法要は、主に檀信徒の方と永代供養会員のみなさまに向けたものですが、一般の参列やこども大般若の参加はどなたでも自由にご参加いただけます。受験生の合格祈願をはじめ、各種ご祈祷のお札もご用意いたしますので、ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。家族連れのご参加、お子様連れのご参加大歓迎です。


ちょうど境内の紅葉も美しい季節、みなさまのお参りをお待ちしております。


なお、今回の法要は毎年の歳末チャリティの精神にのっとり、福島市土船の児童擁護施設・青葉学園様への寄付を行います。みなさまよりお寄せいただいた心は、時空を超えて地域の子どもたちの未来のために充てられます。法要に参加するという社会貢献の形に、是非ともご理解とご協力のほどお願い申し上げます。


住職



■お申し込み・お問合せは 024-534-0939(安洞院)

■大般若お申込フォームは http://antouin.com/info/hannya2017.html

■その他のお問合せは http://antouin.com/info/td.html

■寄付先団体・青葉学園 http://www.kosodate-web.com/aobagakuen/

こんばんは。住職です。

今回はお寺ではなく、お寺のすぐ近くにある神社・鹿島神社のお祭りのご案内です。毎年10月の第三日曜日に執り行われる奇祭「岡山の水かけ祭り」は福島県の重要無形民俗文化財に指定され、毎年多くの方が参拝されています。冷え込みも厳しくなる10月末、神社の境内では氏子の男たちが古式ゆかしい神楽を奉納し、そして見所である水かけが威勢良く行われます。



いくつもの動画が動画サイトなどにアップされていますが、この水祭の行事は間近で見ればその迫力に圧倒されることでしょう。また、扇の舞、剣の舞など、当地に伝わる神楽もまた見所のひとつです。

そして、このお祭りの魅力は何と言っても秘伝のどぶろく!(自家製の日本酒)


7年交替で杜氏を務める家の者が、地元の酒米と水を使って酒を仕込みます。聞くところによれば酒を仕込むための麹菌は納豆菌に弱いため、酒造りの杜氏の家ではその間納豆を食卓に出すことが禁じられるのだそうです。




当日に神社の境内でのみ飲むという条件で許可されたどぶろくが、参拝者に振る舞われます。そしてこのどぶろく、わざわざ福島駅からタクシーで来るほどの通をも唸らせる味なのです。私も何度か神社の境内でいただきましたが、芳醇な米のコク、柑橘を思わせるほのかな酸味、濃厚でパワフルな飲み口、気がつけば腰が立たなくなることも何度か・・・


今回は、住職も委員としてお手伝いしている団体「未来の祀りふくしま」が主催する「未来の祀りカフェ」というイベントにて、お祭りについて学ぶ座学、昼食、送迎までついたツアー形式の企画を立てさせていただきました。福島駅発着のバスの送迎があるので(現地集合も可)、運転を気にせずにどぶろくをお楽しみいただけます。


詳細は以下のリンクより、申し込みフォームへお願いいたします。

■未来の祭りカフェ https://www.mirainomatsuri-fukushima.jp/20171011-1682.html

ふるさとの歴史を学び、祭りを体感し、年に一度の秘伝のどぶろくを楽しむ。歴史好き、祭り好き、酒好き、いずれの方もお楽しみいただける内容ですので、ぜひともお誘いあわせのうえご参加ください。


■イベント詳細

・未来の祀りカフェvol.03「懸田弘訓先生と観る 岡山の水かけ祭」

・10月22日(日)9:20〜17:00

・会費 3,000円(学生1000円)送迎バス、昼食つき

・会場 じょーもぴあ宮畑・鹿島神社


老若男女問わず、多くのみなさまにお越しいただいているヨガイベント「テラヨガメシ」が去る10月1日(日)に安洞院を会場に開催されました。今回の食事のコセンプトは、新蕎麦。北海道産の幻の牡丹新蕎麦を贅沢に振舞ってくださるのは、福島市パセオ通りに「手打ちそばよしなり」を構える吉成和巳さん。ご覧の通り、前菜からご飯と汁物までついた、新蕎麦フルコースをご提供いただきました。

写真のそばは一種類ですが、せいろを変えてもう一品のそばが振舞われました。

はじめのせいろはそば粉に柚子を練りこんだ風味豊かな柚子切りそば。吉成さんとの打ち合わせの際、お寺の境内から福島市のシンボル信夫山がよく見えることから、柚子畑のある信夫山からインスピレーションを得たとのこと。とても香りがよく、スパルタンな濃い味の蕎麦つゆの余韻に柑橘の香りが追いかけてきます。


そして、真打登場。こちらが北海道産の牡丹新蕎麦。

透き通るような色、コシ、香り、すべてが素晴らしく、みな暫くは無言のうちに蕎麦をすする音だけが座敷に響いていました。今回は人数も多かったことから、全員に行きわたるように半人前の蕎麦を二種類、時間差でサーヴするという吉成さんの綿密なプランにプロの矜持が感じられました。蕎麦の透き通るシズル感が視覚で楽しむことができるのはわずか3分。スタッフも総動員で蕎麦のサーヴに入りました。

素材選びから配膳まで、お客様の目線にたった細やかな配慮に脱帽です。



食事の前には、修行道場の食前の祈り「五観の偈」を唱和。食材がどこからやってきたのか、そしてその食事をいただくに値する修行ができているかを自らに問います。薬としていただく食事、そして、修行を完成させるための食事。当たり前の日常の中に鋭く切り込んでいく禅の教えが散りばめられた祈りの言葉です。「小学校の合宿みた〜い」との声も。




食事は最後のプログラム。

順序が逆になりましたが、最初はお寺の玄関からスタートです。受付スタッフから説明を受けて、本堂や更衣室へ向かっていきます。


秋の乾いた空気に合わせたお香が玄関で焚かれました。甘い白檀の香りが、風に乗って外まで香っていたようです。




本堂への入り口。まずは本堂に入ったらご焼香からスタートします。修行の成就を祈り、心身の健康を祈り、ご本尊様に感謝のご焼香をしていただきます。


禅寺の本堂では、玄関の甘い香りとは対照的な、背筋がピンと伸びるような辛口のお香が焚かれます。坐禅をしても目がさめるようにという目的もあるのだとか。


お香屋さんに話を聞くところによると、西方極楽浄土を拝む宗派では、浄土を連想させる甘いお香が多いのだそうです。宗派の特徴は香りに反映される。意外で面白いですね。



今回もおかげさまで申し込みから一週間以内に定員30名が満員に。年配の方やリピーターの方が多いのがテラヨガメシの特徴です。スポーツジムには二の足を踏んでいる主婦の方や、男性の方にこそご参加いただければと思っています。




今回インストラクターをお務めいただいたのは、AriaYogaサークルの尾崎理子さん。しなやかなポーズや容姿、本堂の隅々まで通る声がとても美しく響いていました。金色の龍の装飾が多い本堂に、黄色のウエアが映えますね!


AriaYogaサークルのレッスンは安洞院の他にもアオウゼや御倉邸など、福島市内のさまざまな場所で受けることができます。とても丁寧にご指導いただけるのでご興味のある方はアクセスしてみてください。

■AriaYoga https://ameblo.jp/ariayoga/


天蓋(てんがい)。上を仰げば、屋根から垂れる無数の宝珠の飾りが西陽を受けて輝いています。


テラヨガメシのリピーターの方の中では、この天蓋の下付近の場所が密かな人気のようです。それもそのはず、屍のポーズで横になった時に目の前に広がるのは下から見上げた天井の装飾です。なんとも言えない感覚でしょう。



ヨガのあとは、坐禅の時間へ。

ヨガの後の坐禅は、身体や呼吸が理想的な状態となって既に整っています。骨盤を意識し、股関節もほぐれていて、しっかりと足を組む姿勢が取りやすくなります。どっしりと坐り背筋がすーっと伸びる、美しい姿勢の方ばかりでした。


坐禅の作法を通じて、昔からのさまざまな禅のエピソードを交えながら、薄暗くなる本堂で坐禅の時間が粛々と進められていきます。

今回は、地獄と極楽、運の話。



その間、スタッフと厨房チームが、料理のセット確認と配膳イメージのチェックを行います。大人数の食事を一斉にさばくのは至難の技。これまで何度も回を重ねてきたテラヨガメシのスタッフの連携プレーも見事です。


座敷の勝手から厨房の道具まで、住職以上に熟知しているスタッフの方も多数おり本当に頭が下がります。テラヨガメシは、スタッフのみなさんの力抜きにしては語れません!



そして、冒頭の食事の時間へ。

吉成さんより献立についての説明がなされ、蕎麦を粋に食べるポイントなどもレクチャーされました。濃いめのつゆに蕎麦を浸しすぎるのは無粋なこと、食べることも修行ですね!

まさに身も心もみたされる1日となりました。



昨年4月より始まったフードイベント形式のヨガ「テラヨガメシ」では、まだまだこれからも多くの皆様に心身と向き合う時間を提供していきたいと考えています。最近はいくつかのメディアでも取り上げていただき、予約が取りにくくなる状態が続いていますが、未経験の方にこそお寺に足を踏み入れて、まずは、最初の一段の高い敷居を跨いでほしいと願っています。


「お寺は非日常の空間」という例えがありますが、むしろ住職の私が目指したいのはその逆。


五感をフルに活用して心身を見つめるという行為は、日常の中にこそ大切にすべき営み。それゆえ、日常から遠く離れた非日常イベントではなく、いつもそこにいけば何かがある、すぐそばにある日常の場所でありたいと思うのです。


そして気がつけば、、、早くも今年も残り3ヶ月を切りました。

今年の師走には、年内最後のテラヨガメシ特別企画をご用意しております。まだ正式な告知は先になりますが、12月9日、夕方のお時間を空けていただければ幸いです。また、山の上のお寺でお会いしましょう。


合掌


文・住職 横山俊顕

写真・渡邊清一郎(素敵な写真ありがとうございます!)

こんばんは。住職です。
最近は朝晩もだいぶ涼しくなりました。県下の名峰吾妻山からは例年よりもやや早い初冠雪のニュース、次第に紅葉も下界に下りてくる頃でしょう。

この時期になると、境内に朝晩の時間カメラを持った方が増えます。夕方は最初の写真のように空気が澄んで吾妻山の稜線がくっきりと浮かび上がり、その手前に見えるのは福島市のシンボル信夫山。(のぶおではなく、しのぶ、です)東側から眺める福島盆地の夕景は中々の撮影スポットになります。

お寺の裏山に行けば、さらに高いところから夕焼けを望むことも可能です。

朝も秋は美しい。
ちょうど朝のお勤めを終える6時過ぎになると、次第に霧が晴れて朝陽が差し込んできます。境内は東の山から日が昇る場所ゆえ、まばゆい光が山の上から堂宇を照らす光景は壮観です。

散歩にも気持ちよく、朝の読経の時間になると犬を連れたり、お墓まいりと散策を兼ねて歩く方々も見られます。中にいると分からないのですが、朝の凛とした空気の中、微かに風に乗って香ってくるお線香の香りがとても良いのだとか。


秋の境内は昼はもちろんですが、朝晩の時間がおすすめです。少しだけ早起きして、出勤前にカメラを忍ばせて散策してみてはいかがでしょうか?

いい写真が撮れるかもしれません。

住職 合掌

朝から快晴となった9月13日、福島東高校の2年生45名のみなさんが地域社会見学のため安洞院を訪問しました。他にも市内に様々なコースが設定され、神社やお寺を巡るコースも多いようでした。素晴らしいプログラムですね。

今回のみなさんは福島市東部にある縄文時代の遺跡、宮畑遺跡を訪れ、併設するじょーもぴあ宮畑にて火起こし体験や勾玉づくりをされたとのこと。せっかくなので普段は中々案内しないお寺の裏山の古墳群を案内しました。13の墳墓が山の斜面に林立し、一つだけ石組みの石室が残されています。

現在福島大学などでも調査に訪れていますが、おそらく千年はゆうに超える豪族の古墳と思量されます。石室を見学しながら、山岳信仰や県無形文化財である鹿島神社の奇祭「水かけ祭り」の発祥の伝説についてお話いたしました。

会場に入り、宗教の種類や、発祥から日本に至るまでの仏教の歴史、福島のお寺の話、禅とは何か!?というお話まで、駆け足でお話させていただきました。吸収しようと身を乗り出して聞く生徒多数。


講義の後は、本堂に移動して坐禅を行いました。骨盤を立てることで自然と背筋が伸びて、集中した時間を過ごしました。日常生活における、体と呼吸と心のバランス。ランナー住職として、今回は長距離や超長距離トレイルレースのメンタルもお話をいたしました。文武問わず部活の何かに役立ててもらえれば嬉しいです。


西の景色を眺めながら帰る高校生たち。

歳が近いつもりで話してしまいましたが、、、気がつけばもう20年以上も前のことなのですね。若いみなさんのおかげで、原点に立ち返って修行することができました。

ご担当くださった力丸先生、生徒の皆さん、ありがとうございました。


福島東高校では弓道部の坐禅会を昨年よりお受けしています。他、学童や地域の子供達の坐禅会は可能な限り積極的にお受けしておりますので、体験希望の団体や学校の皆さまは是非ご連絡ください。時間や内容によってアレンジしつつ、プログラムを組ませていただきます。


住職 合掌


総受付しのぶ会館のエントランス部分、車椅子スロープの隣の部分に優先駐車場の立札を設置しました。

これまで一般の方や業者の車が駐車され、車椅子の方がご利用になれない事がありました。今後は必要な方のための専用スペースとしてご案内いたします。

つい玄関に横付けしたくなるものですが、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

住職