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いよいよ今年も最後の月、師走となりました。今月は寺ヨガレギュラークラスは平常通り開催いたします。
12月16日(日)開催、お正月のお香を作るお香ブレンドワークショップ、20日(木)開催の写経と写仏の会など、年の締めくくりにふさわしい学びと祈りの時間をご用意しております。
ぜひぜひお誘い合わせのうえ、お気軽にご参加ください。
11月4日(日)、毎年恒例の大法要である大般若会(だいはんにゃえ)が安洞院本堂にて奉修されました。

住職法話の後に行われるのは、大般若経をお坊さんと一緒に体験するワークショップ形式の「子ども大般若」。幼稚園児から中学生までのお子様約20名が参加しました。

はじめは恐る恐る扱うも、いつのまにか上手に出来るようになり、最後は全員で合わせてお勤めをしました。
その後の法要では本物のご祈祷の迫力に触れ、目を丸くして食い入るように参加する子どもたち。小さな頃から原体験を持つことはとても大切ですね。

本山修行時代の同期会などでも度々話題になりますが、寺院の法要参加人数は全国的に減少しているといいます。たくさん人を集める為に誰を呼ぶかというゲストについての議論がなされる一方、なぜ人が集まらないのかという原因は置き去りにされがちです。

法要の力は偉大です。
エネルギーと喜び、祈りと願いに満ちた無限の可能性を秘めています。その法要の魅力の核心に触れ、どうすれば多くの方々が足を運んでくださるのか。それを何年も追及してきたひとつの答えが、子ども大般若でした。

法要では、大般若経による参拝者の幸福を祈願し、引き続き歳末合同供養が行われ全員一同に先祖代々、死者の冥福を祈りました。
大人だけでなく子どもたちも集まり、家族全員で何かに祈るという時間はとても貴重なものです。

法要終了後には、新規檀家の皆様を歓迎する入檀式が執り行なわれました。総代より歓迎の言葉が述べられ、入檀記念品が授与されます。

浄財の一部は、福島市土船の児童養護施設青葉学園に寄付いたしました。今年で10年目となります。

福島交通のバスチケットは、児童養護施設のような社会福祉法人では特例により額面の2倍の価値の金券として利用することができます。

福島市土船は吾妻山の麓に位置する福島市西部の地区、冬には吾妻山から雪と共に吹き荒ぶ「吾妻おろし」と呼ばれる風が吹く、とても厳しい環境です。
子どもたちがバスで通うための浄財としての寄付は、さまざまな事情があり自宅で暮らす事が出来ない子どもたちのために、先代住職の頃より当院で長く続けてきたものです。

誰かの幸せや故人の供養をする心が、巡り行く力となって現世の人々に循環していく。そのエネルギーの触媒のような存在が、寺院であると思うのです。


今年も多数のお参り、ありがとうございました。また来年もお待ちしております。

住職

10月31日、もちずり観音水月庵にてお香ブレンドワークショップと坐禅の会が開催されました。主催は福島市桜木町のYAGOメディカルフィットネスクラブ、運動生理学や予防医学の観点から医療とフィットネスを提供している八子医院に併設されたクラブです。

アスリートでもある医師・八子芳樹先生とのご縁により「お寺を会場に何か協働のプログラムができれば」という話題が発展し、実現に至りました。


2018年春にはウォーキングと坐禅の会を開催しましたが、今回は芸術の秋にちなんで、テーマはお香。飛鳥時代の仏教伝来とお香の関係から始まる日本文化の歴史を学び、実際に香原料を用いてブレンドしていきます。

おかげさまで満員御礼。

定員を超える人数となり、大盛況となりました。女性が多いですね、みなさんのエネルギーがすごい!

調合レシピには企業秘密もあり詳しくは書けませんが、このレジュメに載っている原料の一つ一つをブレンドしていくわけです。個々の香りを確かめながら、レシピに従ってブレンドします。

八角、シナモン、クローブ。中には台所でおなじみのスパイス、香辛料の名前もずらり。

主婦の皆さんは料理をする機会が多いのか、個々の素材の香りを聞くのが得意なようでした。直感でコメントする子供達の会もとても面白いのですが、経験に裏付けられた繊細な感覚は素晴らしいと思いました。

さすが、主婦の知恵はすごいですね!

糊付けして封筒を作っています。(油断してこぼす人多数あり)

出来上がった少量のお香を封筒やデザインされた紙に包み、文香を作ります。

ここまでで約60分、完成です!

お香で感覚を研ぎ澄ませた後は、坐禅。

すべての思念は五感から始まる。その五感から入るさまざまな情報を意識して、それらを敢えて放っておく。五感をフルに活用した直後の時間だからこそ、それを手放していく感覚を対照的に意識できるのです。

常時モニタやスマホを見て、イヤホンで音楽を聞く生活。現代人は人類史上はじめてといってもいいほどの「視聴覚酷使時代」を迎えているといわれています。五感の中で視聴覚ばかり酷使する生活は、いったい人体にどのような影響を与えるのでしょう。

「香り」によって、鈍磨されつつある感性を取り戻すことで、より自分自身の心身に思いを向けていただくのがこのワークショップの目的です。

***

坐禅。庭園を前に静かに坐る。

フィットネスに通っていらっしゃるだけあって、皆さんとても座相がきれいですね。運動習慣があるのは素晴らしいこと。日頃の努力の賜物です。

完成品。白い和紙ポチ袋にはメッセージを書いてお渡しするのもおすすめです。

しばらく開催がなかったお香ワークですが、12月には安洞院を会場に開催予定です。ぜひご家族でご参加ください。

香りのたつお茶とお菓子をご用意して、お待ちしております。

新年のお客様を迎える際、玄関や来客用の部屋に置いておくおもてなしの香りとしても、とてもおすすめです。

詳細は近日中にウェブにアップいたします。


合掌


▼安洞院ホームページ

https://antouin.com

写経ではお経を写しますが、写仏とは仏様の姿を書写します。
毎年講座を担当している福島市中央学習センター主催の女性アカデミーの皆さんをお迎えして、ご依頼のあった写仏の会を開催しました。

座敷のセットは、人数に合わせて福島盆地を借景とする大パノラマに。
…というのは結果でありまして、実はその前の週、法事で破れた障子を張り替えるために外していたのでした。(笑)
最高の天気、吾妻山と安達太良山まで稜線がはっきりと見えます。

座学を交えながら写仏していきます。
写経も写仏も、基本は一緒。
書くという行いの中で無心になってゆく。目的と手段、つまり修行と悟りは一つであるというのが私たちの教えの根幹ですが、まさに書いている姿と心そのままが尊いのです。

完成した写仏には日付と御朱印。
B4サイズの額に入れれば立派な仏画ですね。

終わった後は、お茶を飲みながらお互いに鑑賞の時間です。同じ絵を写しているというのに、一人一人の仏様の表情が違うのは不思議なものですね。

本堂では、正式なお参りの作法と焼香のマナーを学び、坐禅を組みました。知っているようで知らないことが多くあるようで、質問が次々と出ました。

後日談ですが、障子は無事に貼り替えられ、座敷はまた元の姿に戻りました。
11月は写経会を予定しています。また、ご要望も多いので12月に写経会の開催を検討しています。

秋〜冬も、多数の学びの講座を開き、皆さまのお参りをお待ちしております。
イベントや講座の予定は安洞院ホームページをご確認ください。

9月23日、秋のお彼岸の中日。今年もペット合同慰霊祭が執り行われ、約100名の方々が本堂に参列されました。


安洞院のペット供養塔には千体以上の動物たちの遺骨が埋葬されています。お彼岸やお盆にはご覧の通り花が溢れ、何年経っても忘れられない思い出を慈しみながら手を合わせる人々の姿があります。

 
本堂でご焼香される様子。
供養塔本尊のあいりん地蔵尊の原画をご本尊として迎え、ドッグフードやキャットフードがお供えとして飾られています。

この法要は地元福島で活動している動物愛護団体を支援するチャリティ法要でもあります。地域猫との共生を目指す福島大学ねこサークル、動物のシェルター保護活動に奔走する福島市庭坂のNPO法人SORAアニマルシェルターの2団体に寄付をお届けいたしました。

亡くなったペットたちへの想いが、少しでも現世の動物たちへ巡りゆくようにお祈りいたしました。

この法要では、お塔婆の裏にそれぞれメッセージを書いていただきます。びっしりと思いを綴る長文も、可愛らしいイラストも、それぞれにかけがえのない想いが宿っています。


動物たちは、概して人間よりも遥かに短い寿命を全うしていくいきもの。小さな身体を抱き上げられる身体から、年老いて死んでいくまで、凝縮された時間を飼い主さんたちと一緒に過ごしていきます。

時には人間を支え、励まし、かけがえのない家族として生きている姿。
生きる姿、年老いて弱り行く姿、言葉は発せなくとも病と懸命にたたかう姿、そして、最後は冷たくなっていく姿。

短い一生を生き切る姿は、まさに生老病死の先生であると思うのです。
そのようなお話を法話の中でさせていただきました。


今年も秋の彼岸が過ぎて、境内からは黄金色に輝く稲穂がまぶしい季節となりました。これから稲刈りシーズンですね。

またのお参りをお待ちしております。
住職 合掌

秋のお彼岸に入りました。

平成最後というキーワードがあちこちで聞こえてきますが、平成最後の秋彼岸ですね。

安洞院から秋彼岸についてのインフォメーションのご案内です。

◆生花の販売について

山門入り左手の管理事務所にて生花・花筒・線香を販売しています。

20・21日は無人販売、22〜24日は係員が対応します。

生花500円

花筒100円

線香50円

販売時間は朝8時〜夕方17時頃まで

無人販売の場合は釣り銭のないようにご用意ください。


◆秋の彼岸の各種法要のご案内

9月23日(日)彼岸中日

・正午12時〜 水子供養地蔵尊法要

・午後2時〜 ペット合同慰霊祭

http://antouin.com/form/pet2018.html


水子地蔵尊の法要は毎年秋彼岸の中日に読経を行っています。申込等は行わないため、ご参列ご焼香ご希望の方はご自由にご参列ください。


ペット合同慰霊祭は会員の方にハガキをお送りしております。塔婆供養の申込は修了いたしましたが、ご参列は自由となっております。年に1度の動物たちへの総供養です。浄財はチャリティとして各種動物愛護団体に寄付しています。


<寄付先団体1:SORAアニマルシェルター>

なお、今回の浄財は福島市庭坂で動物たちの保護を行っている、SORAアニマルシェルター様へ寄付させていただく予定です。さまざまなイベントも行われており、たくさんの動物たちが飼い主さんとの出会いを待っています。作業を手伝ってくださる短期〜長期のボランティアを募集されていました。

http://sora.ne.jp/


お彼岸の期間には「SORAで犬あそび」のイベントも開催されるとのことです。

見学だけでも楽しそうですね。



11月には小学生向けの講座もあります。



SORAアニマルシェルターの敷地です。

予約をすれば見学も可能です。



***


<寄付先団体2:福島大学ねこサークル>

福島大学構内や周辺地域でTNR(保護して避妊手術をして地域に戻す)活動を通して地域猫との共生を目指す団体です。

以前、福島大学にご挨拶に伺いましたが、学生や職員の方々が猫と触れ合っている様子があちこちにありました。対人関係のトラブルなどがあったときに、猫に救われて心が安らいだという学生もいたようです。動物は心の支えでもありますね。

募金活動や啓発活動も活発に行っています。

https://fukunekocircle.amebaownd.com/


***


お彼岸の本堂では、大切なペットたちを偲びながら、いまこうして生きている動物たちへ、その想いが巡るように法要をつとめさせていただく予定です。

塔婆供養以外にも、おさいせんでの浄財も受け付けますので、ぜひお気軽に秋の本堂へお出かけください。

◆秋のお彼岸ペット合同慰霊祭(塔婆の申込は終了いたしました)

http://antouin.com/form/pet2018.html


お彼岸は道路も混雑いたします。

どうぞお気をつけてお参りください。


住職


こんばんは、住職です。

次第に朝晩の冷え込みも秋らしくなり、お寺の境内の金木犀も仄かな香りを放つ季節を迎えました。夏からヨガイベントが続いておりますが、今回は福島駅前のフィットネスクラブ・セントラルウェルネスクラブ福島店とのコラボイベントのご報告です。

昼クラスのみなさんと


夜クラスのみなさんと



実は、福島駅前のセントラルは住職も会員として5年ほどお世話になっています。狭い街ですから、同級生や仕事関係の方、檀家の方とお会いすることも多く、「住職!」と声をかけられることもしばしば。法事の相談やお墓の悩みについて、サウナで座談会になることもあります。

リラックスした空間だと、みな心が開放的になって話が弾みます。逆に若年のわたしが人生の先達に教えを乞うこともあり、裸のお付き合いはとても良いなと思います。


そのような心のオアシスでもあるセントラルと打合せをしたのは、7月のことでした。

普段のスタジオとは全く違う環境で、メンバーの方やそれ以外の一般の方にも、ヨガと坐禅を体験してほしい。新しく福島店に赴任された店長の上野さんからのご好意により、ヨガと坐禅のセットを2クラス、時間帯を分けて二部制で開講することになりました。


打合せからお世話になった高橋しおり先生のフィールYOGAのクラス。

太陽が燦々と降り注ぎながらも、心地よい涼しげな風が山から吹いてきます。開け放たれた本堂の大戸の背には、樹齢100年超の古木が並んでいます。まさに天に伸びる姿は、理想とする人間のポーズに重なりますね。



次第に日が傾いて来ると、庭の色彩も変化していきました。


16時からのクラスでは、ハタヨガのクラスを箭内潤IRが務めました。

そういえば、すでに10年継続している寺ヨガですが、男性がインストラクターを伝えるのは初めてかもしれません。箭内先生もお寺で指導するのが生まれて初めてのようで「すごい気持ちいい」と何度もコメントしてくださいました。


木陰では、寺猫のビャクもリラックス。

昼の雰囲気から夜にかけて、自然の光も変化しつつ、蝉の声もいつしか鈴虫の声に変化していきます。全てが終わる頃には漆黒の闇が広がっていました。

自然界のグラデーションの変化を楽しみつつ、贅沢な時間を過ごして行く。

住職は坐禅と法話のクラスを担当しました。

まずは禅宗の歴史と宗派の違い、修行観について座学からのスタート。坐禅といえばストイックで厳しいイメージでおなじみですが、心身を見つめ解きほぐしていくプロセスを丁寧に説明します。

日本人は元来スポ根大好きな性格なのかもしれません。特に『巨人の星』や『アタックNO1』で育った世代の人々は、スポ根的ストイックな体育会系思想によって坐禅にもそれを重ねているのではないか!?という話題でとても盛り上がりました。笑

ひとつひとつ、身体と呼吸と心を調えて(坐禅では調を使います)いく作法を繰り返しながら、日常の尊さを感じるための法話を導入させていただきました。

感想はさまざまでしたが、全員の方から生活に役立てられそうだとのご感想をいただき、特に…「イライラした時、忙しい時、自分自身がどうしていいかわからない時」などの場面で冷静に対処できそうだ、というご意見が多い印象でした。


また、普段からフィットネスで身体を鍛えていらっしゃる方が多いせいか、身体的な変化(姿勢や痛みの話、呼吸法で体が温まった話)などについて言及される方が、一般的な会よりもだいぶ多い印象を受けました。よく観察されていらっしゃると感心します。



個人のFacebookには何度か投稿しましたが、このようなフィットネス関係の方々との協働はとても学ぶことが多く有難い機会だと思っています。

健康とは健体康心。

健やかな体と康らかな心の両輪が揃って初めて成立するものです。最近の過剰な健康ブームがかえって不健康な結果を生じているような気がしてなりません。体ばかり鍛えて心が追いついていないことも、またその逆も両極はよくないこと。人間には中庸・中道が大切であるということは、ブッダの言葉にもある通りです。

本当に人間が幸せになるためには何が必要なのか。

体と心について真剣に考えさせていただくことは、マラソン(トレイル)ランナーとしても、住職としても、とても大切なライフワークだと考えています。


特に最近は医療従事者や医師、東洋医学の専門家、スポーツトレーナーの方々との意見の交換が多く、心やメンタルばかりでなくフィジカルについても寺や宗教の役割を深く考える機会に恵まれています。こういう時代に何かのお手伝いが出来ることは、本当に住職冥利に尽きます。

長い長いデスクワークを終えて、御礼の挨拶を兼ねてセントラルに汗を流しに行くと、早速前日のイベントの報告のポップが貼ってありました。さすがフィットネスのプロは運動ばかりでなく仕事も早いですね!

ご参加のみなさま、セントラルのスタッフのみなさま、ありがとうございました!!


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▼福島駅前のセントラルウエルネスクラブ福島店

https://www.central.co.jp/club/fukushima/

秋のワンコイン体験、入会キャンペーンを行っているようです!!


▼寺ヨガ情報はFacebookでチェック

https://www.facebook.com/zen.antouin/

最新情報をFacebookページから配信しています。次回のテラヨガメシは11月某日、あの蕎麦の名店が出店します。。。



こんばんは。住職です。

最近はスティーブ・ジョブズの影響か、2020年を前に日本文化を学ぶ機運が高まっているせいか、禅について学びたいという官民問わず各種団体からのご要望が多くなっています。

先日は住職と個人的なご縁も深い企業からのご依頼があり、グループ5社の合同研修会に講師として出講いたしました。テーマは誰もが大小の差はあれど持っている「ストレス」。「禅から学ぶストレスケア」というご依頼に対して、坐禅、写経、そして遺言の練習という3本立てで構成を考えました。



坐禅のプログラムは、宗派で制作しているしおりをもとに進めていきます。

坐禅というとお寺でなければできないという印象がありますが、実は環境を整えればどこでも実践可能なものです。曹洞宗の公式サイトでは詳しい作法や動画もあるので、それをご覧になるだけでも良いと思います。便利な時代ですね。


▼いす坐禅のすすめ(曹洞禅ネット)

https://www.sotozen-net.or.jp/isuzazen

▼坐禅についてのアニメーション

https://www.sotozen-net.or.jp/zazen-top/animation

本来であれば畳の上で行う坐禅を、上体の姿勢を整えていすで行うのが「いす坐禅」です。

感想には「忙しい時の対応に役立ちそう、自分自身を落ち着いて観察できる、キャパを超えた時など仕事にも活用できそう」というものが多く寄せられました。



続いては、写経です。

短い経文を、心静かに写していく。速さを競わず、うまさを比べず。願目については本来制限がありませんが、今回の研修では「必ず自分以外の誰かの幸せを祈る」というテーマ設定での写経です。

自分以外の誰かの幸せを祈るということはどういうことでしょう。

それは、他人の幸せを祈ることを通して、そこに照射されてくるのは自分との関係性や自分自身の感謝や気づきの感情です。他人という鏡を通して見えてくるのは自分自身の姿。

私たちのストレスの原因は様々ですが、自分の幸せだけを追い求めるとエゴに陥りやすくなります。そこで他人の幸せだけを願うというエゴから離れた祈りの行為によって、純粋な自分自身の姿に出会うことを目的としてみました。



写経を終えた後は、遺言を書いてみる練習です。

私たち曹洞宗の僧侶は、毎年の正月に自分の葬儀の準備をします。

いつ死んでもいいように、自分の人生の境涯を漢詩に表して、そして自分の葬儀の段取りを決めて一年のスタートを定めます。(私は保険関係やSNSの設定、PCのデータ管理についても毎年遺言を見直しています)それはつまり、死んだつもりで生きていくということ。

毎年の始めに自分の死を意識することから始めることで、つまらない小さな問題はどこかに消えていきます。これは禅僧の文化から生まれた、究極のストレスケアだといえます。


今回は遺言を書いてみるという作業を通じて大切な人を意識し、その後、千利休をはじめ歴史上の人物の辞世の句や、禅僧の遺偈(漢詩の形に書かれた、禅の境地や境涯をあらわすもの)をいくつか味わいました。

とても静かで厳かな最後の時間になりました。

今回のクライアントからいただいたテーマはストレスケア。

改めて禅から学ぶストレスケアを考えてみると、

1、手をつけず、いちど放っておいてみる(坐禅)

2、誰かの幸せだけを願ってみる(写経)

3、一度死んだつもりでまっさらな自分に生まれ変わる(遺偈)

という3本の構成で内容をアレンジさせていただきました。

福島を代表するエネルギー関連の企業グループの研修会。例えるならば、エネルギーを外に買いにいくのではなく、自分自身の心を掘り続けることで己の中に眠る天然資源を見つけるという「気づき」のプロセスを発見するのが今回の醍醐味かもしれません。


素晴らしい機会をいただいた西形さんに感謝を込めて。

ありがとうございガス。

お寺での社員研修や外部出講型の社員研修、学生向け部活動の研修は、現在スケジュールの都合から月2回程度しかお受けできませんが、ご要望があればまずはお問い合わせください。

今回の「ストレスケア」というテーマに限らず、お香のブレンドを用いた女性向けのワークや、発想や閃きに役立つ禅僧の語録の輪読、ブッダの言葉を読む講座など、ご希望に応じて内容をアレンジいたします。詳細はお電話またはメールにてお問い合わせください。

(スケジュールが年内と年始までいっぱいのため、2019年2月以降よりご予約可能です)


▼お問い合わせフォーム(安洞院ウェブ)

http://antouin.com/info/td.html


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▼各種講座の費用等はご相談に応じます

・坐禅 基本的にドネーション(おさいせん)制

・写経 教材費、納経代含め一人500円より

・お香 教材費として1,500円〜2,500円

・ほか別途講師謝礼、交通費等(応相談)

9月9日(日)、寺ヨガの特別企画として福井県福井市にヨガスタジオ・チャンドラを主宰されるヨーガインストラクターの齊藤素子先生を招いての一日ヨガリトリートが開催されました。素子先生は現役の医師でもあり、臨床の現場に呼吸法やヨーガ療法を導入され、医療関係者向けの講座も多く開催されている稀有な方です。

今回は安洞院でも長くお世話になっている菊地英子さんからのご紹介により、いわき市の開催にあわせ、福島市での開催が実現いたしました。


講座は朝9時の坐禅と読経のオープニングセッションから始まり、午前はハタヨガのクラス、お弁当を食べた後にヨガセラピーの座学と実践のクラス、そして最後は呼吸法のクラスでした。申込が多数となり、全クラス満員となりました。

キャンセル待ちになってしまった方、本当にすみません!



坐禅のクラスの様子。曹洞宗の坐禅は面壁坐禅。ひたすら壁に向かって坐り続けます。

が、ここ会場の水月庵はご覧の通り前面に庭園が広がり、風の音や鳥の声に包まれた空間です。都心のスタジオにはない、本当にありがたい環境。当日は静かな雨が振り、ぽたぽたと落ちる雨のしずくの音が庵に響いていました。



午前中のハタヨガのクラスの様子。

半数が初心者の受講でした。ベテランから初心者までオールレベル対応の進行はとてもわかりやすく、長く続けて来られた方からも新たな発見がありましたとの嬉しい感想もいただきました。



ランチはいつもお世話になっている福島市笹谷の「はみべん」のお弁当。

玄米野菜弁当を車座でいただきます。昔のお堂の座談会のようですね。

先生を囲んで談笑しながら一問一答形式で質疑が繰り広げられました。時には仏教的な立場からのアプローチやヨガと仏教の考え方の違いを比較したりと、とても濃密なランチとなりました。少人数クラスならではですね。



座学の時間は伝統的なヨーガ哲学の内容や、理論の解説。

とても分かりやすく、みな遅れまいとメモを取られていました。



続いては実践のクラスから呼吸法のクラスへ。

住職として印象に残ったのは、目的と手段の話。

曰く「ヨガマットの上でポーズを取るのが目的ではない。ヨガマットに乗っていない時間を豊かに過ごすために、つまり、生活すべてがヨガの心に集約されていくためにマットの上で過ごす時間がある」ということ。

これは、私たちも全く一緒。生活のすべてが禅であり、坐禅を行じている時間だけが坐禅ではなく、生活全てが禅であるという、曹洞宗の修行観とまったく同じ考え方です。坐り続けることで、食事も歩くことも掃除もすべてが一挙手一投足禅の心に集約されていく。修行とさとり、目的と手段は一つでなければなりません。


こういった意見の交換やそれぞれの立ち位置の確認ができることは、本当に住職冥利に尽きます。

呼吸法もいくつかの代表的なものを後方で体験させていただきましたが、医学的な臨床の知見やエビデンスに裏付けられた説明はとても説得力があり、自分自身の心身を客観的に見つめ直すのには最適でした。


午前、午後、または一日終日ご参加いただいた皆さま、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

初心者の方から寄せられた質問も、とても良い学習の機会になったと思います。

不安感やメンタルの問題、自律神経って何?、更年期障害とセルフケア、ひとつひとつに丁寧に答えてくださる先生の姿勢に深い慈悲と人間性があらわれているようでした。


素晴らしい機会をくださった素子先生、ご参加の皆さま、本当にありがとうございます。

ゲストを招いた少人数クラスはまた企画したいと思います。

齊藤素子先生は全国各地でワークショップや講演をされているので、ご興味のある方はぜひサイトをチェックしてみてください!


▼ヨーガスタジオ・チャンドラ

http://yogatherapy-chandra.jp/


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※今回の坐禅と法話の浄財は6,895円でした。この浄財は全額、東京マラソン財団を通じて難病や小児がんの子供達のキャンプ施設、北海道滝川市の「そらぷちキッズキャンプ」に寄付させていただきます。住職が2019年の同団体を支援するチャリティランナーで出走します。2019年3月31日までクラウドファンディングで寄付を募っています。

こちらもご支援、ご声援、よろしくお願いいたします!


▼そらぷちキッズキャンプ

http://www.solaputi.jp/index.html

▼東京マラソン2019・住職のチャリティシート

https://www.runwithheart.jp/charity_sheet?id=5292

こんにちは。住職です。
今年も無事にお盆の合同供養がつとめられました。8月13日の新盆、14日の一般、2日間合計で約1300名超の皆様をお迎えいたしました。
特に例年混雑を極める14日の一般合同供養では、これまで7時9時11時の3回の法要に加えて13時の法要を新設しましたが、参列者の数は以下の通りでした。
7時…196名
9時…256名
11時…264名
13時…86名

毎年9時と11時に家族連れのお参りが増えるため、例年通りの混雑となりましたが、13時のご法要では涼しい本堂で広々と参列される方々のお姿が見られました。
来年以降、混雑を避けたいという方には、13時のご法要もおすすめいたします。
今年もご法要のしおりを制作しました。北海道は鶴居村を訪ね、釧路湿原の大自然の中で心に浮かんだ言葉です。


現代は
見えるものだけを見て
見ようとしないものは見えず
見なくていいものばかり見て
見るべきものが見えない社会
お盆とは
見えないものを感じて
見ようとしないものも探して
見なくていいもは忘れて
見るべきものが見えてくる世界

お盆に限らず、故人を偲ぶための大切な心ですね。
子ども用には、やさしく噛み砕いた内容のしおりを配布しています。
難しいことを難しく説明するのは簡単なこと。子ども用のしおりを作るのが、最も難しいかもしれません。
恒例の高校生までの子ども土産には花火セット。
今年は約190名のお子様を迎えました。
法要は家族全員で参列してほしいというのが住職の願いです。お寺の空気に触れ、命の教育を学び、家族の時間を過ごす。

「送り火で花火をするのが家族の大切なイベントになりました」
こんな嬉しいご意見もお寄せいただきました。

花火セットの余り約30セットは、福島市土船の児童養護施設青葉学園へ寄贈してまいりました。
青葉学園は毎年子どもたちの通学用のバスチケットを寄付しておりますが、様々な事情により親元で生活出来ない子どもたちが、夏休みの笑顔あふれる時間を過ごすことを祈るばかりです。

暑さ対策、イスの配置など檀信徒みなさまの意見をもとに改善に努めてきましたが、来年は今年以上に駐車場が不足することが予想されることから、境内各所より本堂までのピストン輸送を検討しております。

もし何かお気付きの点やリクエストがありましたら真摯に検討しますので、いつでもご意見をお寄せください。

お寺では、はやくもお彼岸の準備です。
皆さまのお参りをお待ちしております。

住職
福島駅前のスポーツクラブ、セントラルウェルネスクラブ福島店とコラボ形式での寺ヨガ企画のご案内です。

講師はセントラルのヨガインストラクターの高橋しおりさんと箭内潤さんのお二人がクラスを担当されます。住職はいつもの寺ヨガの通り、坐禅と法話のクラスです。

9/17(月祝)の13時からと16時からの2クラスを予定しています。セントラル会員の方は大変お得な金額でのご案内となりますが、一般申込はプラス540円にてどなたでも受講可能です。

初心者大歓迎。
大自然のBGMとお香の香りに包まれた本堂にて、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか?


最近は八子メディカルフィットネスの皆様とのウォーキングと坐禅の会をはじめ、このようなフィットネス関係の方々との協働プログラムが増えていくことは、アスリート住職として本当に嬉しい限りです。

健康の語源は、健体康心。

健やかな体と康らかな心が備わってはじめて手に入る真の健康。身体だけでも、心だけでも、その語源の通り何かが足りないのですね。

問合せ、申込みは
セントラルウェルネスクラブ福島店
024-526-0017
まで

皆さまのご参加をお待ちしております!

合掌
毎年恒例の行事、地元学童クラブの子どもたち約50名が安洞院を訪問し、坐禅体験が開催されました。

さすが50人の子どものエネルギーとパワー。
わずか90分の講座でしたが、声がカラカラに枯れてしまいました!(笑)

坐禅は身体をほぐす動作から入り、子どもたちの生活の実例を示しながら、飽きないように進行していきます。
みんな立派に坐っていましたね!


ここ最近行っているのが、ご焼香の作法や、神社とお寺の違い、お参りの仕方など。
きちんと理由を説明しながら進行していくことで、分かりやすく学ぶことができます。

核家族化が進み、生活の知恵を伝授してくれるお年寄りの存在が子どもたちから離れていっていると感じています。

スマホやネットの検索により知恵袋サイトなどから手に入るチープな二次情報が溢れています。
お寺でもそういう光景に出会うことも度々あることから、きちんとした日本文化や仏事のマナー教育の必要性を痛感しています。

ご焼香の作法、みんなで楽しくパーフェクトに学ぶことができました。

こういう経験を家庭の中で話題にすることで、子どもたちから親が学ぶという循環が出来れば嬉しいですね。


仏像観察。
これは何?
どんな意味?
何の動物に乗っている?
話題が尽きませんね。

僧形の文殊菩薩が獅子の上で坐禅を組む姿に「バランス感覚と体幹を鍛えるため!」
と答えたサッカー少年の回答も。
和やかな時間が過ぎていきます。


終了後は、みんなで涼しい部屋で麦茶を飲んで休憩。
お疲れさまでした。

毎年恒例の行事。
また来年もお待ちしております!

住職