9月23日、秋のお彼岸の中日。今年もペット合同慰霊祭が執り行われ、約100名の方々が本堂に参列されました。
安洞院のペット供養塔には千体以上の動物たちの遺骨が埋葬されています。お彼岸やお盆にはご覧の通り花が溢れ、何年経っても忘れられない思い出を慈しみながら手を合わせる人々の姿があります。
本堂でご焼香される様子。
供養塔本尊のあいりん地蔵尊の原画をご本尊として迎え、ドッグフードやキャットフードがお供えとして飾られています。
この法要は地元福島で活動している動物愛護団体を支援するチャリティ法要でもあります。地域猫との共生を目指す福島大学ねこサークル、動物のシェルター保護活動に奔走する福島市庭坂のNPO法人SORAアニマルシェルターの2団体に寄付をお届けいたしました。
亡くなったペットたちへの想いが、少しでも現世の動物たちへ巡りゆくようにお祈りいたしました。
この法要では、お塔婆の裏にそれぞれメッセージを書いていただきます。びっしりと思いを綴る長文も、可愛らしいイラストも、それぞれにかけがえのない想いが宿っています。
動物たちは、概して人間よりも遥かに短い寿命を全うしていくいきもの。小さな身体を抱き上げられる身体から、年老いて死んでいくまで、凝縮された時間を飼い主さんたちと一緒に過ごしていきます。
時には人間を支え、励まし、かけがえのない家族として生きている姿。
生きる姿、年老いて弱り行く姿、言葉は発せなくとも病と懸命にたたかう姿、そして、最後は冷たくなっていく姿。
短い一生を生き切る姿は、まさに生老病死の先生であると思うのです。
そのようなお話を法話の中でさせていただきました。
今年も秋の彼岸が過ぎて、境内からは黄金色に輝く稲穂がまぶしい季節となりました。これから稲刈りシーズンですね。
またのお参りをお待ちしております。
住職 合掌
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