10月31日、もちずり観音水月庵にてお香ブレンドワークショップと坐禅の会が開催されました。主催は福島市桜木町のYAGOメディカルフィットネスクラブ、運動生理学や予防医学の観点から医療とフィットネスを提供している八子医院に併設されたクラブです。
アスリートでもある医師・八子芳樹先生とのご縁により「お寺を会場に何か協働のプログラムができれば」という話題が発展し、実現に至りました。
2018年春にはウォーキングと坐禅の会を開催しましたが、今回は芸術の秋にちなんで、テーマはお香。飛鳥時代の仏教伝来とお香の関係から始まる日本文化の歴史を学び、実際に香原料を用いてブレンドしていきます。
定員を超える人数となり、大盛況となりました。女性が多いですね、みなさんのエネルギーがすごい!
調合レシピには企業秘密もあり詳しくは書けませんが、このレジュメに載っている原料の一つ一つをブレンドしていくわけです。個々の香りを確かめながら、レシピに従ってブレンドします。
八角、シナモン、クローブ。中には台所でおなじみのスパイス、香辛料の名前もずらり。
主婦の皆さんは料理をする機会が多いのか、個々の素材の香りを聞くのが得意なようでした。直感でコメントする子供達の会もとても面白いのですが、経験に裏付けられた繊細な感覚は素晴らしいと思いました。
糊付けして封筒を作っています。(油断してこぼす人多数あり)
出来上がった少量のお香を封筒やデザインされた紙に包み、文香を作ります。
ここまでで約60分、完成です!
お香で感覚を研ぎ澄ませた後は、坐禅。
すべての思念は五感から始まる。その五感から入るさまざまな情報を意識して、それらを敢えて放っておく。五感をフルに活用した直後の時間だからこそ、それを手放していく感覚を対照的に意識できるのです。
常時モニタやスマホを見て、イヤホンで音楽を聞く生活。現代人は人類史上はじめてといってもいいほどの「視聴覚酷使時代」を迎えているといわれています。五感の中で視聴覚ばかり酷使する生活は、いったい人体にどのような影響を与えるのでしょう。
「香り」によって、鈍磨されつつある感性を取り戻すことで、より自分自身の心身に思いを向けていただくのがこのワークショップの目的です。
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坐禅。庭園を前に静かに坐る。
フィットネスに通っていらっしゃるだけあって、皆さんとても座相がきれいですね。運動習慣があるのは素晴らしいこと。日頃の努力の賜物です。
完成品。白い和紙ポチ袋にはメッセージを書いてお渡しするのもおすすめです。
しばらく開催がなかったお香ワークですが、12月には安洞院を会場に開催予定です。ぜひご家族でご参加ください。
香りのたつお茶とお菓子をご用意して、お待ちしております。
新年のお客様を迎える際、玄関や来客用の部屋に置いておくおもてなしの香りとしても、とてもおすすめです。
詳細は近日中にウェブにアップいたします。
合掌
▼安洞院ホームページ
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