先日の記事でアップした大般若祈祷会・歳末供養ですが、実は毎年恒例の多数の企画があります。その一つが、当日限定の大般若祈祷会御朱印です。毎年20枚限定で頒布している御朱印ですが、今年もおかげさまで多数の方の手に渡りました。もちろん、法要に参列した人しか手にすることができません。
昨今の御朱印ブームはかなり複雑多様化しているようですね。当院では、大般若祈祷会と秋のお彼岸のペット供養祭の時のみ限定の御朱印を頒布し、その浄財はすべてチャリティとして寄付させていただいております。
ちなみに大般若御朱印の左上にある朱印は、安洞院に代々伝わる大般若経の理趣分(りしゅぶん…導師が法要中にお勤めしている経典)の中に記されている十六善神をデータで取り込んだものです。この場にお参りされている方々の所願成就を祈願し、今年もご用意させていただきました。チャリティの寄付先は福島市土船の児童養護施設・青葉学園となります。
↑この経典が導師がお勤めする理趣分です。後ろの方からは先ほどの図案が見えるかもしれません。ぜひ来年は導師後方の席に座ってみてください。
もう一つ、忘れてはならないのがこの法要で参列者に配られる安洞院のオリジナル手ぬぐいです。少数限定のため、これもなくなり次第終了となります。左は安洞院の本堂をモチーフにしたもの、右はかわいらしい豆絞りに仏具が散りばめられたものです。毎年新色が作られるので、毎年手ぬぐいを集めるというコアな檀信徒の方もおられます。今年はカフェモカのような茶色と、ミント色のカラーリングとなりました。
安洞院の檀家としても支えていただいている、福島市太田町のデザイニングマーブルさんによるオリジナルのデザインです。
今回は半々で割れたようですが皆さんはどちら派でしょうか?
最後は、受験生の合格必勝祈願のお守りです。毎年この季節は推薦入試をはじめ、受験シーズンの始まりの時期でもあります。寒くなりインフルエンザなども流行する季節、受験生の合格を祈り、毎年受験生へ合格お守りを配布してきました。キット勝つ!その願いを込めて、きっといい年になることを祈るキットカットの箱に入れてお守りを贈呈しました。
パッケージ裏面はこちら。一人ひとりに住職からの激励メッセージが添えられています。
この合格祈願は受験生を支える心の強さを鍛えることを目的として行ってきました。長い受験勉強、辛く孤独な夜の勉強時間、住職である私も何度もその経験を経て今に至りますが、亡くなった祖父母や大好きだった恩師を思い出すと、不思議と力が湧くのを感じたものです。
一人ではない。そして、見えない力に自分の命は支えられている。そう感じることができるかどうかは、極限の土壇場になった時に大きな差がつくと思います。科学や数値では立証できませんが、受験生のためのご祈祷という法要は、そのような目には見えない感謝の心を育むことで、長い戦いを続ける精神力を鍛えるものだと考えています。夏期講習のようにすぐには効果は出ないかもしれませんが、その継続はじわじわ本番に向けて効いていくはず!
受験生の皆さん、応援しております!
なかなかご紹介できない、大般若祈祷会の中のお話や、受験生への住職の思いを綴らせていただきました。また来年もお待ちしております。
合掌
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