寺報ポストカードメイキングストーリー(2025年12月)

鼻筋がすうっと通った美しい弥勒菩薩像です。昨年12月の寺報ポストカードをお送りしたところ、何件かのお問い合わせもいただきました。この仏像は安洞院本堂の西側の室中(須弥壇の左側の床間)に祀られているものです。


こちらは夜の図。本堂の照明リノベーションに合わせて、床間も蛍光灯を外してライティングレールに調光スポットライトを設置しています。縦横ともにスケールの大きいスペースなので、拡散タイプのライトを一灯のみ照らしました。

後方の観音様に守られるように置かれているのが、今回のポストカードの被写体になった仏像です。


本堂の屋根と事務所に遮られており、普段はあまり太陽が当たらない場所なのですが、11月〜12月の午後の短い時間だけ太陽の光が差し込みます。初めてこの影を見た時には、美しさに息を呑んだものでした。

あえてライティングを考えたり、仏像を撮影のために動かしたりしているわけではなく、ずっと同じ場所に鎮座している仏様に太陽が重なる時間を撮影していますので、作為ややらせで撮った写真ではありません。


明るい背景での撮影。(ちなみに住職のiPhoneです)

こちらが今回のポストカードのベースとなった一枚です。(ちなみに住職妻の撮影です)


この一枚ができるまで、法要が落ち着いた午後の本堂にて、太陽が差し込むわずかな時間での撮影でした。

この弥勒菩薩像は右手の指が一本欠けています。

ある檀家の方のご葬儀の後に、自宅にあるよりもお寺に納めていただいた方が仏像のためには良いとのご提案を受け、本堂に奉納させていただきました。本堂に法事で入る際には最初に迎えてくれる仏像です。足を止めて手を合わせてくださる方も多く、本堂にとっては無くてはならない大切な仏様になりました。

2月はお釈迦さまの入滅にちなんで涅槃図が掛けられる床の間です。こちらの掛け軸もまた貴重な文化財ですので、ぜひとも2月1日〜28日までの期間中は涅槃図とともに、こちらの仏様にも会いに来ていただければ幸いです。

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