吾妻山の麓にある、福島交通の路線バスの終点「土船終点」。このバス停から通学のためにバスに乗る子供たちがいます。バス停からほど近い場所にある児童養護施設「青葉学園」で共同生活を送る子供たちです。安洞院では毎年秋の大般若法要の節目に、子供たちの通学のためのバスチケットを寄付してきました。今回は12月19日に法要がありますが、寒くなる時期を迎えたことから時期を繰り上げての寄付を届けてまいりました。
◆青葉学園
福島市土船字新林24番地
青葉学園には小さな子から高校生まで、さまざまな事情の子供たちが生活しています。ここ数年は両親が居ない子供たちよりも、ネグレクト(育児放棄)やDV(家庭内暴力)などが原因のために入所する子供たちが増えているとのことです。子供たちの最後の尊厳を守る場所です。
今年は皆様からの浄財をもとに、毎月福島交通から購入しているバスの金券「エコチケット」を額面24万円分寄付いたしました。子供たちは小児料金で乗車する場合は半額にて利用することができます。吾妻山から吹き下ろす冷たい風が吹く厳しい冬、少しでも暖かいバスで通学ができるように願うばかりです。
青葉学園では今年から県の委託を受け、敷地内に「自動家庭支援センターあおば」を立ち上げました。秘密厳守のうえ、来所でも電話でも相談ができるとのことです。パンフレットのデータを掲載いたしますので、もしお近くでお困りの方がいらしたら情報をシェアしていただければ幸いです。
12月18日(土)に山内にて法要を行い、塔婆や御札は翌日の19日にお渡しいたします。亡き人々のご冥福を祈り、大般若祈祷では子供たちの幸せも念じてお勤めをいたします。お申し込みの皆様の浄財の一部は、今回のバスチケット購入費用の一部に充てさせていただきます。
以上、寄付のご報告でした。
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