東日本大震災発生から11年。3月11日(金)、安洞院境内の東日本大震災慰霊塔前において慰霊法要が執り行われました。今年も感染対策として遺族代表4名と安洞院総代4名のみの代表者のみにて一同に祈りを捧げました。
慰霊法要の参列者テントより北側を望む場所です。慰霊塔奥の放射能残土仮置場に積み上げられていた残土は全て次なる中間貯蔵施設へと搬送されました。境内全ての除染土のほか、地域の方々の敷地から出たものもお預かりしてきましたが、震災から11年にして全ての搬出作業が完了しました。もとの里山の風景は雑然とした砂山となってしまいましたが、また緑が増えて、この景色も過去のものとなってゆくのでしょうか。
慰霊法要は関係者のみにて、静かに手を合わせ、黙祷を捧げ、ご焼香を重ねていただきました。ご遺族と関係者の方々が静かな時を過ごすことを最優先とし、ライブ配信やネット中継などはあえて行いませんでした。
当日の気温は15度を超え、ここまで穏やかな311の日を過ごすことは初めてのことでした。毎年であれば寒風の中に手を合わせてきましたが、今年は穏やかな陽光の温もりを感じながらの法要でした。犠牲となられた御霊の安からんことと、未だご家族の元に帰ることの出来ない行方不明者が一日も早く一人でも多く帰る日が来ることを、心よりお祈り申し上げます。
合掌
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