12月4日(月)、ご縁をいただいて住職も勉強会に参加している「よりそう相続サロン」関係者の皆さまがご来寺され、当院の永代供養塔や寺院内の見学と共に墓地や永代供養の現状についてお話させていただきました。
当日はさまざまな職種の方にご参加いただき、よい意見交換の場となりました。それぞれが置かれた専門的な環境は、中々横の繋がりが見えにくいもの。一人の人間の死やその後のご遺族の在り方を多方面からサポートしていくのは本当に重要な事だと感じています。
これまでのデータや数字をもとに、震災やコロナがどのような影響を与えたのかについてもお話させていただきました。
また、昨今よくメディアで目にする「イエ制度の崩壊、個の時代」という考え方については、その中間である「ゆるやかなイエ」という過渡期にあるのではないかと考えます。
寺院を運営していて年間200件以上の終活相談を受けていて思うことは、まだまだ祖父母や親子の縁は「個」というほど離れていないということです。ご相談に来られる方々の声に耳を傾けていると、結婚、就職、介護、終末期の場所、これらがいずれも不確定要素となり、親子や祖父母を思う気持ちがあったとしても結果的に離れ離れにならざるを得ないというケースがほとんどです。
このような時代においては、同じ場所で生まれて死んでいくことが出来ず、旧来のイエ制度の中でお墓を代々子孫が継承していく事が困難であることは自明の理です。
そこで当院が大切にしていることは、「ゆるやかなイエ」という考え方。しっかりとお墓を継承していく方々の価値観を継承しながらも、子どもの将来や今後どのように人生が変わって行くかが分からない方々のための、次世代が選択可能な「ゆるやかなイエ」の価値観に即した永代供養の在り方です。
「祈りの丘さくら」では、1区画に最大4名まで個別埋葬が可能です。1人で、夫婦で、二世代4人で、など、それぞれのニーズに柔軟に対応いたします。
子供の将来が孫の結婚によって変わっていくという方も多く、そのようなケースでは段階的な申込みを行い、最大4名になるまで追加で都度の申込みをすることで、将来のライフプランに合わせて柔軟に対応が可能です。
家族の顔も性格も人間は十人十色、家族の在り方やお墓の考え方も百人百様です。まずはお困りのことがあればご相談ください。
伝統的な美しさと景観豊かな一般墓地のご相談から、「ゆるやかなイエ」という現代の在り方にもしっかり向き合ってまいります。お気軽にお参りください。
住職
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