現在、祈りの丘さくらの南側墓所エリア(45〜66列部分)の芝生が焼けて黒く煤けた色になっています。原因は火災によるもので、3月22日(金)午後2時半ごろ、祈りの丘さくらの芝生が燃えているとの通報があり、消防車が駆けつける状況となりました。発災当時、西からの風が強く、空気がとても乾燥していました。
出火の原因については、参拝の方のマッチの破片でした。火が残るマッチの一部が風で飛び、芝生の上に落ちてから瞬く間のうちに一面が燃えてしまったとのこと。防犯カメラにも一瞬で芝生が燃えていく様子が記録されていました。
幸い人的被害や周辺への延焼もなく、南側のエリアのみの被害となりました。消防への第一報が早かったことと、周辺への延焼を防ぐために参拝者の方々が初期消火に当たられたことが奏功したようです。
以前には、第一期の芝生型自然葬墓苑「祈りの丘」にて、毎年2〜3月ごろに「芝焼き」を行なっていました。芝を焼くことで雑草の種を除去したり、病気を未然に防いだり、土壌の質を改良して新芽の発育を促したりと、芝焼きには多くのメリットがあるといわれています。ここ最近は墓苑の範囲も広くなったことから、安全面を考慮して芝焼きは行なっておりませんでした。
今現在は黒くなっているため「芝生が枯れてしまったのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、かえってこのような処理をすることで新芽がより元気に芽生えてきます。ご利用中の皆様におかれましては、どうか初夏の新芽の発育の時期まで、もう少しだけ見守って差し上げてください。
出火からほどなくして鎮火。警察と消防による現場での事実確認や検証も終了し、最後にポンプ車からの放水にて芝生全面に火種がないことを確認しました。
当日は彼岸の期間中でもあり、参拝者の方には大変ご不便をおかけいたしました。また、新聞の報道からの問い合わせも多く、ご利用中の墓所の安否確認をされた方におかれましても、大変ご心配をおかけいたしました。管理者としては再発防止と火気注意への注意喚起をより一層強化するとともに、安心してお参りできる環境に努めてまいります。
火災から数日後には雪や雨によって煤も流され、少しずつ色も薄くなってきているところです。現場の管理にあたっている植留緑化土木様にも確認していただきましたが、通常の芝焼きと同様のレベルであり、新芽は問題なく発育していくとのコメントをいただいております。巡りゆく季節と命の中で、これから新しく芽生えてくる若い命を見守っていただければ幸いです。
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