2019年11月10日〜14日、安洞院主催のタイ研修ツアーが開催されました。
今回の目的は、年に一度、北部第二の都市チェンマイで開催される、満月の夜に一斉に空にランタンを放つ伝統行事「ローイクラトン」への参加。この時期には世界各国から何万人もの人々がタイを訪れ、数カ所で行われているランタンフェスティバルに参加します。チケットが年々高騰し、競争率も高くなっていますが、安洞院担当の福島BS観光松川さんの尽力により12名のチケットを確保することができました!(感謝!!)
バンコクなどの都市部では空にランタンを放つことは禁止されており、このように花で作った灯篭を川に流します。チェンマイの市場でも写真のような色とりどりの灯篭が軒先に並んでいました。空にランタンを飛ばすだけでなく、夜の川面にろうそくの火を灯して灯篭を流します。川の精霊、その恵みに感謝するための国民的行事のひとつです。
国際会議室のような部屋で、事前研修。会場の説明や楽しみ方、集合場所などを入念に確認しました。期待が高まりますね。
会場は広大な草原となります。会場まではバスで向かうのですが、突然の工事中で立ち往生に。。。イベント当日ながら、まだ道ができる途中の様子。マイペンライ(気にしない)の大らかな精神、さすがタイですね。日本では信じられません。。。
バスを降りて約1キロ、徒歩で会場を目指します。
今回はツアーメンバーとして安洞院の寺ヨガレギュラークラスの講師である岩谷先生も同行されました。日没時の会場にて、太陽を礼拝するヨーガを全員で行いました。肩のコリもほぐれて、旅の疲れもリラックスされていきます。日没の後は、空に登る月を眺めながら坐禅。
会場はたくさんの人でごった返す状況の中、珍しいのか何人かの欧米の人々も足を止めてヨーガに参加。人が集まり、太陽を拝む。この営みには国境も人種も超えた尊さがあります。
You can join us ! We love yoga !
とてもシンプルなフレーズで、心が通じていきました。
会場が暗くなるにつれて、人が集まっていきます。ランタンを飛ばす会場を前に、タイの伝統食を味わうコーナーも用意されています。ご当地カレー麺であるカオソーイ、パパイヤのサラダ・ソムタムなどには長蛇の列ができていました。
ディナーを終えるとランタンを飛ばす会場の指定席へ移動します。
地元のタイ人による伝統舞踊、僧侶の読経が終わると、アナウンスとともにランタンに火を灯してお祭りの開始となります。2人1組となり、熱気球のような作りのランタンを飛ばして行きます。
奇しくもこの日は11月11日、東日本大震災の月命日でもありました。全員一同に震災犠牲者の冥福を祈り、空にランタンを飛ばしました。
会場を後にすると、そこには空に帯状に飛んでいくランタンの光が。
同じ方向に向かって空に消えていく光を見ていると、亡くなられた親しい人たちの顔が一人一人心に思い浮かぶような気持ちになります。離れた場所で空に上げても、気流に乗って大きな川のようにひとつにまとまっていく。私たちもいずれこの世界を離れるのだろうと思うと、しみじみ空を見上げてしまいました。美しさと儚さが夜空を照らしていきました。
ご参加の皆様、ありがとうございました。
世界の絶景のひとつとも言われるタイ・チェンマイのお祭り、機会があれば是非また参加したいものです。
(つづく)
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