こんばんは。住職です。ずっと放置していたブログですが、ここ最近の境内建物の整備が続いていることもあり、久しぶりにまめに更新しています。
今回は、しのぶ会館の西の座敷のロールスクリーン工事について。
以前は障子だったため、どうしても窓の半分は障子に遮られていました。年に一度、花火大会の時だけ障子をすべて外し、この画像のように壁一面のパノラマビューをお披露目していたものです。せっかくの景色なのに、一年のうち364日は隠れてしまっているのが勿体無いのではないか。。そう思って決断しての工事でした。
完全に閉めている状態だと、このようになります。和風のすだれ風のロールスクリーンです。夏も涼やかですね。
実は、ロールスクリーンを二重にしています。閉めると景色が見えないし、開けると眩しい。そんな時にはやさしく光を吸収してくれるシースルーのスクリーンがあったのでした。
費用は単純に2倍かかってしまいますが、住職のこだわりとして何度もシミュレーションを重ねてこの形になりました。西陽がまっすぐに差し込んでくるため、光量の微調整が難しい場所でもありました。
このお部屋は、写経会や会食のお部屋として皆様によくお使いいただいております。障子が無くなって一段明るくなった座敷にいると、広く見渡せる景色に心も広くなるような気がします。
もともとそこにあった景色ですが、遮るものがなくなったことで空間の雰囲気が全く別のものになりました。私たちもまた、先入観や自分が作り出している壁が、本当に尊いものの美しさを隠しているのかもしれない。
そんなことを感じさせられたリフォームでした。
会食のご予約が混み合ってきております。ご希望の方はお早めにお申し込みください。
住職
0コメント